年下のカノジョ~あの子は高校生~
 そんな店長を尻目に、俺はにっこり。

「じゃ、遠慮なく」


 大きく息を吸って、俺はみんなに向かって言った。




「俺は、由美奈ちゃんと付き合ってる!!」





 どよめくスタッフ達。

 改めてあっけに取られる店長と山岸さん。


 その中で一番驚いているのは、腕の中の彼女。





「男性スタッフに言っておく!
 由美奈ちゃんに手を出したら、研いだばかりの包丁で3枚におろしてやるからなっ!!」
 

 今度は一転して静まり返るホール内。
 


 誰もが言葉を失い、身動きもせず、沈黙が流れる。



 そんなスタッフ達の顔を一通り眺めて、
「はぁ、すっきりしたぁ」
 と、俺は満足げに漏らした。
< 604 / 718 >

この作品をシェア

pagetop