年下のカノジョ~あの子は高校生~
―――さてと、言いたい事も言ったし。


「由美奈ちゃん、行くよ!」

「え?
 あ・・・・・・、どこに?」
 きょとんと俺を見上げる彼女。



「ゆっくり話が出来るところ」


 俺は彼女の手をつかみ、出口へ向かった。



 ・・・・・・と、その前に。


「お騒がせしました」

 いまだに棒立ちしているみんなに向かって頭を下げる。









 その時、誰かがゆっくりと拍手を始めた。




―――え?





 顔を上げると、田口さんが笑顔で手を叩いていた。



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