年下のカノジョ~あの子は高校生~
「まったく。
 三山さんたら、やってくれましたねぇ~」

 見てるこっちが照れますよ、と言いながらも冷やかしている様子は一切無く。

 本当に俺たちを祝福してくれている。




「エリカ・・・・・・」


 その様子を見た由美奈ちゃん。

 申し訳なさそうに口を開いた。

「黙っててゴメンね」





 田口さんは拍手をやめ、ゆっくりと首を横に振る。

「ううん、謝らないで。
 恥ずかしがり屋の由美奈の性格、分かってるもん」
 

 もう10年近い幼馴染の彼女たちは、お互いの性格をよく知っているようだ。


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