年下のカノジョ~あの子は高校生~
 由美奈ちゃんは俺の横でしばらく何か考え込んでいたけど、顔を上げて口を開いた。



「ねえ、エリカ・・・・・・」


「なに?」



 俺の顔を少しだけ見て、そして言った。

「あの、私と三山さんは、その・・・・・・、つり合ってる?」
 


 長い付き合いの幼馴染であり、そして心を許せる親友だからこそ、聞いてみたいのだろう。



 由美奈ちゃんの言葉を聞いた瞬間、田口さんは「はぁ?」と変な声を出した。

「何、その質問?
 呆れるわ・・・・・・」


 本気で呆れ顔の田口さん。

「何で人の評価が必要?
 私が“つり合ってない”って言ったら、三山さんと別れるの?」
 遠慮のない口調で言い返す。



「えっ?
 ・・・・・・別れない・・・・・・けど」
 由美奈ちゃんは田口さんの迫力におされ、口ごもる。



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