年下のカノジョ~あの子は高校生~
「でしょ?
 由美奈がそう決めているんだったら、周りの意見なんか関係ないじゃん」

 田口さんがゆっくりとこっちに歩いてくる。


「由美奈は三山さんが好きで、三山さんも由美奈が好き。
 ほら、問題なんて何にもないじゃん。
 アンタは昔っから余計なことを悪く考えすぎ」
 田口さんが由美奈ちゃんの額をピチンとはたく。




「・・・・・・うん、そうだね。
 同じ事を、おじいちゃんにもよく言われてたよ」
 苦笑いの由美奈ちゃん。 





「お互いが好き同士だったら、それでいいんじゃないの?
 私も年上の彼と付き合っているけど。
 年の差なんか気にしないで、けっこううまくやってるよ」


「えーっ!?
 エリカの彼も年上なの?
 何才??」

 幼馴染のいきなりな告白に、驚きを隠せない。
 





 そんな由美奈ちゃんに、ニヤッと笑って
「36才♪
 私の2倍だね」
 と、田口さんが堂々と言う。




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