年下のカノジョ~あの子は高校生~
 昼食を終えたスタッフのみんなが、のんびりとくつろいでいる。

 和やかな雰囲気を壊さないように、遠慮がちにスイングドアを開けた。




「あら?」

 店長が真っ先に気がついた。



 私はペコリと頭を下げる。

「急にお休みしちゃって、すいませんでした」

「まぁ、やむをえない事情だしね。
 シフトを代わってくれる人がいたから、そんなに気にしないで」

「はい、ありがとうございます」 



 いつの間にか山岸さんをはじめ、他のスタッフ達も集まってきた。


「今回は急なことで、びっくりしたんじゃない?」
 おじいちゃんを亡くしたばかりの私をいたわってくれる山岸さん。



「びっくりはしましたけど、すごく安らかな顔をしてたんです。
 だから、あまり悲しくはなかったかも」
 大丈夫です、という気持ちを込めて、そっと微笑んだ。
 


 ぽん、と肩を叩かれて振り返ると
「お帰り、由美奈」
 エリカが声をかけてくる。

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