年下のカノジョ~あの子は高校生~
「ただいま」

「無理してない?
 本当に平気?」
 
 優しい幼馴染にとって、私は妹のような存在らしく、あれこれ気を回してくれる。




「無理はしてないよ。
 ありがと」


 そんな会話をしている時、ホールに向かって誰かが走ってくる足音が聞こえてきた。




 と、その瞬間、勢いよくスイングドアが開く。

 壊れるんじゃないかってくらいに激しく。







「えっ?!」
 


 驚いて音のしたほうに振り向くと、そこにいたのは・・・・・・正和さんだった。



 いきなりの登場に驚いたけど。


 さらに、私の心臓が止まりそうになる。



「由美奈ちゃん!!」




 みんながいる前で名前を呼ばれた。

 いつものように苗字じゃなくて、名前を。

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