年下のカノジョ~あの子は高校生~
―――なんで?
   なんで??




 今まで内緒にしていたのに、どうして言ったの?!
 





 頭が真っ白になっている私の手を強引に引いて、正和さんがドアへと向かう。
 


 その後。

 エリカの口から『実は、みんな知ってたよ~』なんて聞かされたから、さらに真っ白。
 




 でも。

 呆然としながらも、私の心にはふと、尋ねてみたい事が湧きあがった。




「ねえ、エリカ・・・・・・」
 

 私達を見つめるみんなの視線が、あまりにも優しかったから。

 私の口からついスルリ、と言葉が滑る



「あの、私と三山さんは、その・・・・・・、つり合ってる?」

 動揺するあまり、ちょっとだけ、弱気な自分になっていた。


 おじいちゃんの前で『強くなろう』って決めたけど、すぐには自信満々になんかなれない。



 みんなの優しさに甘えて、確かめてみたくなった。
< 618 / 718 >

この作品をシェア

pagetop