年下のカノジョ~あの子は高校生~
 握った手を解き、俺は彼女に向き合う。

「まずは、ごめんね」

 真剣に頭を下げた。


 謝る俺に、由美奈ちゃんは不思議そうだ。

「どうして、正和さんが謝るんですか?」

 悪いのは私なのに・・・・・・と、彼女の表情が物語る。



「由美奈ちゃんは悪くないよ。
 何も考えずにひどいことを言って、由美奈ちゃんを傷つけた俺のほうが悪い。
 本当に、ごめん」
 深く頭を下げる。


「そんなっ。
 もう、やめてください」
 
 由美奈ちゃんは俺の肩に手をやって、顔を上げさせようとする。
 


 俺は少し俯いたまま、言った。

「・・・・・・俺、悔しかったんだ」


 ポツリ、と正直な気持ちをもらす。





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