年下のカノジョ~あの子は高校生~
「悔しい?」
 首を傾げる彼女。


「うん。
 この前、店の駐車場で“私と付き合って後悔してない?”って俺に聞いたよね」

 彼女の瞳を覗き込み、静かに尋ねる。



「・・・・・・はい」

 一瞬目が泳いだ由美奈ちゃんだけど、素直にうなずく。




「俺は“付き合えてよかった”って言ったのに、由美奈ちゃんは黙り込んだよね?」



「あ・・・・・・。
 はい」
 気まずそうに、返事をする。
 


 怒ってないよ、と伝えるために彼女の頭をそっとなでた。


「その時にね、由美奈ちゃんがすぐに答えてくれなかったからさ。
“これまで2人で過ごしてきた時間が無駄だった”って言われているように感じて。
 すごく、すごくショックだったんだ」


 かっこつけていたら何も解決しない。

 俺はありのままを話し出した。



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