年下のカノジョ~あの子は高校生~
 幸せを味わいながら、俺は話を続ける。


「あのさ、お願いがあるんだ」


「なんでしょうか?」

 由美奈ちゃんが少しだけ身を起こし、顔をこちらに向ける。



「由美奈ちゃん自身が俺に“愛されてる”って自信を持ってくれないと、“俺の気持ちが届いていないんだ”って思えてヘコむんだ」


 もっと。

 もっと、深く愛するから。
 


 これまで以上に、愛を注ぐから。


「だから、俺のためにも由美奈ちゃんは彼女として堂々していてほしい。
 身勝手だとは思うけど、俺のお願いをきいてくれる?」 
 

 じっと話を聞いていた由美奈ちゃんは、顔を伏せて頬を俺の胸にそっと寄せた。







 そして。


 しばらく身を寄せていた彼女は一呼吸置いてから顔を上げ、力強くうなずいてくれた。



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