年下のカノジョ~あの子は高校生~
 彼の家に上がり、私は複雑な思い。



 またここに来ることが出来て幸せだけど、ほんの少し不安というか、落ち着かない感じ。


 彼は私に何を伝えようとしているんだろう。

 別れ話じゃないとは思うけど・・・・・・。




 正和さんの話も気になるけど、私も彼に言いたいこと、聞きたい事がある。
 

―――うまく言えるかな?


 まだ、自分の中でもうまくまとまっていなくて、言葉に出来るかすらもあやうい。




 これまで胸の奥に隠してしまった思いを伝える覚悟が少しぐらつく。
 


 だけど。

 言わなくっちゃいけないんだと思う。 



 私の中にある不安も何もかも吐き出して彼にぶつかっていかないと、またいつか、私は自分を見失うかもしれない。
 



 ソファーに座って彼を待つ間、深呼吸を繰り返して気持ちを落ち着かせる事に専念した。




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