年下のカノジョ~あの子は高校生~
 由美奈ちゃんはゆるく目を細める。



 だけど。

 その顔には明るさはなかった。


「でも私、見た目も考え方も、何もかもが子供で。
 正和さんが“気にすることない”って言っても、やっぱりどこかで気にしていて・・・・・・。
 こんなに悩んでばかりいたら正和さんに迷惑かけちゃうって、ずっと不安でした」 


 悲しそうな笑顔を浮かべて、由美奈ちゃんはこれまでの思いを告白する。


「正和さんを信じていないわけじゃなかったんです。
 田辺さんに“あなたは三山さんに相応しくないから、彼を思うなら別れるべき”って言われたら、“そうかもしれない”なんて考えちゃって・・・・・・」
 

 シュンとうつむく由美奈ちゃん。





 俺は肩においていた手にそっと力を込めた。


「由美奈ちゃんの嫌いなところなんてないけど、1つ気になるところがあるんだ」




「え?」


 驚いて顔を上げる彼女。

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