年下のカノジョ~あの子は高校生~
「ははっ。
由美奈ちゃんの期待を裏切るようで悪いけど、素のままの俺だよ。
大好きな由美奈ちゃんのそばにいる為の努力は惜しまないけどさ。
自分に嘘をついたり、無理をして合わせるのは、君に作り物の俺を見せるようで嫌だから。
それに、そこまで器用に気を回せる人間じゃないんだよね、実は。
・・・・・・がっかりした?」
チラリと様子を伺うと、無言で首を振る彼女。
「・・・・・・がっかりはしてません。
変な言い方かもしれないけど、かえって安心しました」
小さく微笑む彼女の言葉に嘘はなさそうだ。
「だからね。
由美奈ちゃんが言う“苦労”なんて、一度も感じたことがないんだ」
俺の言葉にも嘘はない。
「でも、見てきた世界はもちろん違うよ。
11年も離れていれば、社会の流れも全然違うからね。
だけど、違いがあるからこそ、付き合う楽しみがあるんだよ。
自分の知らない世界を教えてもらえるから」
例えばオルゴール。
実を言うと、そんなには興味がなかった俺。
これまでもオルゴールの音に好感は持っていたけど、まぁ、嫌いじゃないって程度の気持ちだった。
由美奈ちゃんの期待を裏切るようで悪いけど、素のままの俺だよ。
大好きな由美奈ちゃんのそばにいる為の努力は惜しまないけどさ。
自分に嘘をついたり、無理をして合わせるのは、君に作り物の俺を見せるようで嫌だから。
それに、そこまで器用に気を回せる人間じゃないんだよね、実は。
・・・・・・がっかりした?」
チラリと様子を伺うと、無言で首を振る彼女。
「・・・・・・がっかりはしてません。
変な言い方かもしれないけど、かえって安心しました」
小さく微笑む彼女の言葉に嘘はなさそうだ。
「だからね。
由美奈ちゃんが言う“苦労”なんて、一度も感じたことがないんだ」
俺の言葉にも嘘はない。
「でも、見てきた世界はもちろん違うよ。
11年も離れていれば、社会の流れも全然違うからね。
だけど、違いがあるからこそ、付き合う楽しみがあるんだよ。
自分の知らない世界を教えてもらえるから」
例えばオルゴール。
実を言うと、そんなには興味がなかった俺。
これまでもオルゴールの音に好感は持っていたけど、まぁ、嫌いじゃないって程度の気持ちだった。