年下のカノジョ~あの子は高校生~
 でも。

 俺が用意していたセリフはそんなものじゃない。





「悪いけど、何があっても由美奈ちゃんを手放すつもりはないから。
 いくら由美奈ちゃんが別れたいって言っても、そう簡単には・・・・・・て、いうか、絶対に別れたりしないから。
 覚悟しておいてね。
 俺、しつこいよ?」
 

―――今度こそ、手放したりしない。


 そんな想いを強い口調に込める。





「正和さん?」

 いつもとは違う話し振りの俺に少し驚いて、目を大きくする由美奈ちゃん。



「自分でも知らなかったんだけど、俺って独占欲が強いみたいだ。
 まぁ、こんなふうに思ったのは由美奈ちゃんと付き合い始めてからだけど。
 よっ」
 
 そう言って俺は彼女を横抱きにし、立ち上がった。


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