年下のカノジョ~あの子は高校生~
「きゃあっ」
 突然視界が高くなり、慌てる由美奈ちゃん。



「ま、ま、正和さん?!」

「暴れると落ちるぞ」
 落ち着きのない彼女の唇にチュッとキス。


 かぁーっと顔を赤くして、とたんに大人しくなる。




 そんな由美奈ちゃんの様子にほくそ笑みながら、寝室へ。
 




 ベッドの中央に由美奈ちゃんを降ろした。



 そして。

 彼女の上にのしかかり、きつく、きつく抱きしめた。




「由美奈ちゃん、会いたかった・・・・・・」
 


 手をつないだり、肩を抱いたくらいでは俺の気持ちが治まらない。




 ほんの数日顔を合わせなかっただけなのに、母親とはぐれた迷子のように心細かった。

「会いたかった。
 ・・・・・・会いたかったよ」
 


 こんなにも由美奈ちゃんに依存していたなんて。


 由美奈ちゃんがいないと、俺が俺ではなくなってしまいそうだ。
< 658 / 718 >

この作品をシェア

pagetop