年下のカノジョ~あの子は高校生~
76】2人で歩む道(9):ごめんね
 視線を絡ませては微笑み合い。

 
 そして。
 
 キスをしては、また微笑む。


 言葉では補えなかった胸の隙間が埋まってゆく。








 このまま欲情に流されてしまいそうだったけど、由美奈ちゃんに聞きたい事があったんだ。
 


 俺は彼女の右側にごろりと横になり、腕の中に抱きこんだ。 

「・・・・・・ねぇ。
 俺と別れるつもりはなかったんだよね?」
 
 腕枕をしてあげながら尋ねる。


「あ、はい。
 そうですけど」
 
 頭を俺の腕に乗せ、ちょうどいい位置を探していた由美奈ちゃんが動きを止めた。


「だったら、どうして電話もメールもくれなかったの?」



「え?」

 そのままの体勢で目をぱちくりする由美奈ちゃん。


 まるで、何も知らないとでも言いたそうな顔。
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