年下のカノジョ~あの子は高校生~
「お願い。
 メールは見ないで、ね?」
 片手を挙げて、彼女に向かって拝む。


「ええ~」
 由美奈ちゃんは必死な俺を見てくすくす笑う。


「そんなこと言われたら、余計気になりますよ。
 家に帰ったら、真っ先に見ます。
 そして、保存します!」


「うわぁ、やめて!
 それは恥ずかしすぎる~!!」
 
 顔を赤く染めて照れまくる俺を見て、由美奈ちゃんはニコニコと笑っていた。
 




 が、ふと真顔に戻る。


「・・・・・・正和さん」

 少しどころじゃなく、表情が硬い。



「えっと、どうかした?」

 体をちょっとずらし、話しやすい距離をとる。。

「あの・・・・・・。
 スタッフさんたちの前で、私達が付き合っているって言ったのはどうしてですか?
 これまでずっと内緒にしてきたのに・・・・・・」
 

 どことなく、由美奈ちゃんの瞳に影が宿った。
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