年下のカノジョ~あの子は高校生~
「俺の気がつかないところで、由美奈ちゃんは俺を支えてくれていたんだね。
 本当にありがとう」


 由美奈ちゃんの瞳を見つめながら、精一杯の感謝と愛情を込めてささやいた。



 すると照れたように、頬を赤らめる。

「そんな。
 私、大した事はしてないですし・・・・・・」
 彼女が小さく首を振った。



「ううん。
 由美奈ちゃんのおかげで新メニュー作りに集中できた」
 



 あまりの出来のよさに、メニューページのトップに掲載される事になった。

 店の看板メニューとして認められたのだ。
 

 自分の料理の腕が認められた時ほど、コックにとって嬉しいことはない。


 この喜びは俺の努力と。

 そして、彼女の優しさで得たものだ。





「オーナーが絶賛するほど、いい料理が出来たんだよ」
 にっこりと俺は微笑む。



「本当ですか?」

 由美奈ちゃんが、今度は喜びに目を大きくした。
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