年下のカノジョ~あの子は高校生~
―――そういえば、由美奈ちゃんの『答え』を聞いてなかったな。




「ねぇ、由美奈ちゃん」


 呼びかけると、俺の胸にすり寄せていた顔を少し上げた。




「なんですか?」


「あのさ。
 由美奈ちゃんがおじいちゃんの家で見つけた答えって、何?」



「答えって言うか・・・・・・。
 正解かどうかは分からないんですけど。
 自分の進む方向がちょっと見えたって感じで」

 はにかんだように、鼻の頭を指でかいている由美奈ちゃん。


「聞きたいな。
 教えて」
 

 由美奈ちゃんは一体何を考え付いたんだろう。
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