年下のカノジョ~あの子は高校生~
「あの・・・・・・。
 やっぱり、変でしたか?」
 

 不安そうに尋ねてくる由美奈ちゃんに、無言で首を横に振った。


 俺のその様子にホッと胸をなでおろしている。



 そして。

 遠慮がちに口を開いてくる。




「私、正和さんのところに戻ってきて・・・・・・よかったんですよね?」






 
 上目遣いで俺を見てくる彼女を改めて胸に抱きしめる。 

「・・・・・・おかえり、由美奈ちゃん」 



 今更だけど、言いたかった。

 話したい事がたくさんあって言いそびれていた、この言葉。



「おかえり」




―――俺のところに戻ってきてくれて、ありがとう。


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