年下のカノジョ~あの子は高校生~
―――正和さん。
   あなたは私に何を伝えたいの?



 ベッドの中で毎晩、彼が何を言いたいのかと考える。



 面と向かって聞いてしまえばいいのだろうけど。

 彼が言い出さないことを無理に聞き出すのも、気が引ける。



 こんな事これまでになかったから、気持ちが落ち着かない。







「はぁ・・・・・・」

 私は今夜も枕を抱きしめて、正体の分からない不安のやり場に悩む。



 明日は専門学校の卒業式で、朝早くに美容室へ行かなければならないのに。
 

 なかなか寝付けない。



 枕もとの時計はすでに12時を過ぎている。



「早く寝なくっちゃ」




 誰もいない自分の部屋で独り言を洩らし、眠りを捕まえる努力をした。 


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