年下のカノジョ~あの子は高校生~
―――どうしたって言うんだろう。



「正和さん?」

 改めて彼を呼ぶ。



 するとほんの少し間が空いて、やっと正和さんが話し出した。


『・・・・・・あのさ、今日、時間取れる?
 話があるんだ』


「え?
 あ、はい」


―――何の話だろう。

 話の内容にさっぱり見当がつかず、私は首をかしげる。



『式が終わるのは何時?
 迎えにいくよ』


 今日はお店が休みだから、正和さんもお仕事はお休み。



「えと、11時には終わると思いますけど」



 彼に会える。

 そう思うと、心の奥がホワンと温かくなる。


 付き合ってもうずいぶんと時間が経ってきたけど、正和さんに会えるのはいつだって嬉しい。




 だけど。

 今日はその喜びが半分くらい。
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