年下のカノジョ~あの子は高校生~
 式を終え、友達とお互いのはかま姿を褒めあったりしている間に、正和さんはもう来ていた。



 校門の外で車に寄りかかるようにして立っている彼。

 ジーンズとジャケットというシンプルな服装なのに、目が奪われるほどかっこいい。

 
 
 正和さんは誕生日を迎えるたびに『オジサンになっていくなぁ』なんて、苦笑いしているけど。

 
 私からすれば、ますますかっこよくなってるように見える。



 そんな彼を、すれ違う女の人たちがチラチラと見ている。

 ひそひそと話しているのは『あの人、かっこいいね』とでも、言っているんだろう。




 私は正和さんの様子を伺っている女の人たちを見て、彼を誇らしく思う。



 前は素敵な正和さんに引け目を感じていたけれど、今は違う。


 だって、私は彼に深く愛されているから。

 正和さんの言葉や仕草の端々に、私に対する愛情が溢れているから。



 私は“彼に愛されている”という自信を胸に、歩んできた。



 私達に何があっても大丈夫。


 強い愛で結ばれているんだもん。
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