年下のカノジョ~あの子は高校生~
「そのはかま、似合ってるよ」

 きれいな形の目を細めているけれど、正和さんの顔はぎこちない。


「ありが・・・・・・とうございま・・・・・・す」
 引きつった顔と、引きつった声でやっと答える私。



 せっかく彼に褒めてもらったのに、ちっとも気持ちが弾まない。


―――な・・・・・・んで?!


 明らかにいつもと違う彼の態度に、私の心がざわつく。

 何だか嫌な予感がする。
 



 どうしてだか分からないけれど、彼が私の前からいなくなってしまうような。






―――私ったら、何を考えてるの?
   そんなこと、あるはずないじゃない。



 心の中で苦笑交じりにつぶやく。。





 でも。

 漠然とした不安の波は次々と押し寄せてくる。


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