年下のカノジョ~あの子は高校生~
「おまたせしました」
俺の前に彩り豊かな食材が並んだ皿が置かれた。
「ありがとう。
あ、柏木さん」
「はい?」
小首をかしげている由美奈ちゃん。
―――この仕草、大好きだなぁ。
「赤川にこの注文をしたのが俺だって言った?」
「いえ」
左右に首を振る。
「ただ“ものすっごく味にうるさい人ですよ”とは言いました」
ふふっ、とほんの少しだけ意地悪そうに微笑んだ。
この茶目っ気も彼女の魅力だ
「ナイスな発言だ」
このオーダーを受けて、赤川が頭を悩ませている様子が目に浮かぶ。
「これも奴の勉強のうちだからね。
さて、食べようかな」
白の丸皿には魚介を中心としたマリネなどが1口ずつ盛られていて、俺は手を付ける前にまずは全体を眺める。
「色彩センスは悪くないな」
あとは味付けはもちろんだけど、これから出てくるパスタとのバランスをあいつが頭に入れていれているかどうか・・・・・・。
スライスされた生タコに、バジリコを使ったソースをかけたカルパッチョを食べる。
「うん、悪くない。
塩加減もちょうどいい」
次に軽くボイルされた海老にニンニクと赤唐辛子を合わせたエスニックなソースのマリネを口にする。
「う~ん、海老の茹ですぎで食感が悪いや」
批評をしながら食べていると、なにやら視線を感じた。
ふと見やれば、少し離れたところに立ってじっと俺の様子を伺っている由美奈ちゃん。
俺の前に彩り豊かな食材が並んだ皿が置かれた。
「ありがとう。
あ、柏木さん」
「はい?」
小首をかしげている由美奈ちゃん。
―――この仕草、大好きだなぁ。
「赤川にこの注文をしたのが俺だって言った?」
「いえ」
左右に首を振る。
「ただ“ものすっごく味にうるさい人ですよ”とは言いました」
ふふっ、とほんの少しだけ意地悪そうに微笑んだ。
この茶目っ気も彼女の魅力だ
「ナイスな発言だ」
このオーダーを受けて、赤川が頭を悩ませている様子が目に浮かぶ。
「これも奴の勉強のうちだからね。
さて、食べようかな」
白の丸皿には魚介を中心としたマリネなどが1口ずつ盛られていて、俺は手を付ける前にまずは全体を眺める。
「色彩センスは悪くないな」
あとは味付けはもちろんだけど、これから出てくるパスタとのバランスをあいつが頭に入れていれているかどうか・・・・・・。
スライスされた生タコに、バジリコを使ったソースをかけたカルパッチョを食べる。
「うん、悪くない。
塩加減もちょうどいい」
次に軽くボイルされた海老にニンニクと赤唐辛子を合わせたエスニックなソースのマリネを口にする。
「う~ん、海老の茹ですぎで食感が悪いや」
批評をしながら食べていると、なにやら視線を感じた。
ふと見やれば、少し離れたところに立ってじっと俺の様子を伺っている由美奈ちゃん。