年下のカノジョ~あの子は高校生~
「来週の店休、三山さんの都合はいかがですか?」


 この店は毎月第4水曜日が休みとなっている。

「俺はいいけど、平日だから柏木さんは学校があるよね?」


「はい。
 でも、この日は学校が半日なので早く帰れるんです。
 えっと、3時くらいはどうですか?」
 由美奈ちゃんが時間を指定してきた。



「うん、大丈夫。
 それまでに家の用事を済ませておけるし」

「じゃ、その日の3時と言うことで。
 あとは・・・・・・、待合わせ場所を決めないと」

「え?」
 
 由美奈ちゃんが言った『待ち合わせ』と言う言葉に反応してしまった



―――まるでデートするみたいだ。
 
 うっかり頬が緩んでしまわないように、こっそりと自分の太ももを盛大につねった。

「う゛っ?!」


 つねりすぎた。

 俺はどこまで馬鹿なんだ?




 突然うめいた俺に由美奈ちゃんが驚いた。

「どうしたんですか?」 


「あ、いや。
 その、あ、足が急につったみたいで・・・・・・」
 気にしないで、という意味で小さく手を振る。


「それより、待ち合わせ場所はどうしようか」
 由美奈ちゃんにばれないように、こっそりと太ももをさする。



「高校はどこだっけ?」

「◇◇高です」


 そこは地元の公立高校で、この近くの駅から2駅ほどのところにある学校だ。
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