恋衣〜あなたとずっと一緒に居たくて〜
やっと自分のやりたいことが見つかった夏休み。

入江くんに話がしたい。
できるだけ早く話がしたいもん。

だから待ち合わせをしているんだ。


「 瑠香、どうしたの？ 」


昨日急に会いたいって言ったから、
ビックリしてるよね。


「 入江くん…私ね。
ボランティアで老人ホームに夏休みに行ってきたんだ。
それでね。
みなさんに、
ありがとう！って手を握ってくれたの。
そのあたたかさに
私こういう仕事したいって思ったの。
だから、
人のためになることを福祉について学んでみたいの。
でね、
同じボランティアに行った優奈とヘルパーの資格を取ることにしたんだ。」


私があつく語っていたから、
ずっと私の顔をみていた入江くん。


「 頑張ってるね。
瑠香らしい決断だったね。 」


頭をなでなでしながら、
入江くんはニコニコして聞いていてくれた。
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