恋衣〜あなたとずっと一緒に居たくて〜
「 瑠香ちゃん、ごめんね。
かわいかったから…ついね。
いじわるしちゃった。 」

何も言葉がでないまま私は小さく頷いた。


「 さて颯輝が謝ってくれたし、
瑠香、二人で出掛けようか? 」


「 はい。 」


私は入江くんの腕にしがみついてるみたいにくっついて、
颯輝さんにペコリと頭をさげて走るように急いだ。


こんなふうにじゃなくて
入江くんの弟さんに会いたかったなぁ。

本当にこわかったんだもん。


「 瑠香、大丈夫だよ。
早く二人っきりなろうね。
手痛かった?
あー、ごめんね。
赤くなってるなぁ。
すぐ近くに駐車してきたから、
もう大丈夫だからね。 」

私は、
あわてている入江くんをはじめてみた。
それがなんか嬉しくなった。
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