恋衣〜あなたとずっと一緒に居たくて〜
でも弟さんで良かったけど、
本当は私を知ってての
イタズラなんじゃないかな?

だから私の顔を知ってるんだよ、きっと。


入江くんは、
私を落ち着かせるためにわざと遠回りをしてくれて、
マンションに到着した。


「 瑠香、どうぞ! 」


私を部屋にいれてくれてドアを閉めた。


本当に二人っきりなんだなぁとわかったら、
なんかドキドキしてきた。


「 瑠香立ってないで座ってよ。
コーヒーでいいかな? 」


独り暮らしにしては広すぎるマンション。


「 ねぇ、入江くん。
ここ一人で生活してるのかな? 」


いい香りが部屋中にひろがっていく、
コーヒーの香りに入江くんの方へ歩きだしてしまった。


「 そうだよ。
一人で住んでるよ。
瑠香、いつか一緒にここで生活してくれる? 」


入江くんに、
にこっと微笑んだけど
答えていいか悩んだままソファに座り直した。


いつか…
入江くんの帰りを待ちながら
ここで料理していく生活を想像していた。

かなりニヤけていたんだろうね。


「 瑠香…、どうしたの? 」
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