恋衣〜あなたとずっと一緒に居たくて〜
ピンポーン!



ピンポーン!!


「 あー、
もう!
瑠香、ちょっと待っててね。 」


ちょっと機嫌悪そう。

あわてたように玄関に走っていく入江くん。

私は一人残されて
仕方なく本棚の本を見ていた。

なんだか難しそうな本ばかりで手にとるのも考えてしまう。

でも、辞書をみつけた私。

入江くんは、どんな辞書なのかな?

ソファに座って開きはじめたら、


「 もういいよね?
今日はお客がいるんだ。 」


なんかイヤイヤな言い方で、入江くんらしくない。


「 ねぇ、
兄さん、姉さん
今日はここで帰ってくれないかな? 」


また入江くんらしくない強い言い方で
大きな声の入江くんに私は驚いた。

私は待っててね。
と言われたのに、
入江くんがいる玄関の方へ歩き出した。
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