恋衣〜あなたとずっと一緒に居たくて〜
「 あの…。 」


「 はい? 」


「 この二冊で悩んでいるんですけど、
姪への入学祝にしようと思っているんだけど…
どうもよくわからなくって。
キミも辞書で悩んでるみたいだったから…。 」


女子はイヤな顔しないで聞いてくれて、
オレはさらに女子を好きになってしまった。


「 その二冊なら、
私はこちらが好きですね。
去年私も甥へのプレゼントしたんですよ。
ちゃんと使ってくれていて嬉しいですよね? 」


にっこり笑って伝えてくれた。

オレと同じのを選んでくれたのが
すごく嬉しかった。

もっと話していたかったけど…
プレゼント用にしてもらわなきゃいけないから


「 ありがとう、
これにするね。 」


頭を下げて会計へむかった。
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