恋衣〜あなたとずっと一緒に居たくて〜
「 車乗ってくるから校門で待ってろ。 」


マンションから校門に車とばしている間

この助手席は
瑠香ちゃんの専用席なのに…と
信号で止まるたびに
切ない気持ちで見つめていた。


「 瑠香ちゃん…。 」


オレ男なのに
つい愛しい彼女の名前が口から出ていた。


「 昇輝、ごめんな…。 」


栄司に包まれている渋谷さんは
本当に青白い顔していて
自宅には連絡してあるとのことで
オレは、とりあえず自宅に送り届けるって仕事になった。


「 入江くん、ごめんね。 」


「 気にしないでいいから早く乗って…。 」


オレは運転席から降りないで二人を見ていた。
< 32 / 181 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop