恋衣〜あなたとずっと一緒に居たくて〜
優奈と駅にむかうのに
信号待ちをしていた。

目の前…反対車線だけど、
あれは入江くんじゃないかな?
あの青い車…
見間違えるはずないよ。

乗った車だもん。
入江くんのだもん。

青い車を見つけて嬉しくなっていたから、
助手席にキレイな女性が座ってた。
しかもハンドルをにぎる入江くんの腕に甘えるように頭を乗せている。


やっぱり16才じゃムリなのかな?


一瞬
入江くんと目があったような気がした。
でも何もなかったように車は走り出した。


私はあまりにもショックで立っていられなかった。

その場に座りこんでしまった。

そして涙目になっていた。


< 37 / 181 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop