恋衣〜あなたとずっと一緒に居たくて〜
自分の心が
なんかわからなくなってきている。

入江くんは
もちろん大好き。

でも、
あの女性が入江くんに甘えるようにしていた

女性が頭から離れない。


ずっと一週間
そんな状態の私は
ファクシミリを送れないでいた。

聞きたいけど
聞けないままでいた。

でもお決まりの9時は毎日やってくる。


“ 瑠香ちゃんへ。
明日予定がなければデートしませんか?
瑠香ちゃんが行きたいって言ってた
水族館を考えているけど…
どうかな? 昇輝。 ”


今回のファクシミリにはじめて

“ 大好き ”

って書いてなかった。

こんな小さなことにも泣けちゃうんだよ。

もう入江くんが
大好きでたまらないんだよね…私。


“ 昇輝くんへ。
デートのお誘いありがとうございます。
デートをする前に
少し時間いただけますか?
瑠香。 ”


私にしては短すぎる文章。
これで私の不安な気持ちが伝わってくれるかな?


本当は
本当はね

今すぐ会いに来て!

と言いたかった。

でも
嫌われてしまうかな?と。
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