恋衣〜あなたとずっと一緒に居たくて〜
私の不安が伝わったのかな?

私の膝においた手
右手を左手で握ってくれた。


「 瑠香ちゃん! 」


私の右手をポンポンと優しくたたいてくれた。

その優しさに私は、
大丈夫!
私がずっと不安に思っていたら
二人ともおかしくなってしまうもんね。

だから今日
ちゃんと聞かなきゃいけないもんね。

私は入江くんの手を
ぎゅっ!と握ってから
大きく息を吸って


「 入江くん
私子供だから
大人の入江くんから見たら
たいしたことじゃないことでも、
どうしようもないくらい不安になるんだよね。
だから…
入江くん、私。
入江くんの彼女でいいんだよね? 」


入江くんは
慌てた感じに私の方へ身を乗り出して


「 瑠香ちゃん…。 」


名前呼ばれたけど
入江くんの顔なんて見れるわけなくって
涙が流れそうになってるんだもん。

涙がまつ毛で止まってくれないかな?
私は運転席とは
逆の方に視線をうつした。


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