恋衣〜あなたとずっと一緒に居たくて〜
そんな私の背中をポンポンとたたいて


「 瑠香落ち着いて。
本当に大丈夫だから。
オレの大好きな瑠香の笑顔見せてくれないかなぁ? 」


私を腕の中から
ゆっくり放していく

大好きな人とはなされていく寂しさがあるけど
大泣きした私の頬を指で拭ってくれる
大好きな人の指。
その指をつかまえて


「 入江くん、ごめんなさい。
こんなに泣いて…
やっぱり子供だね、私。 」


入江くんは
とっても優しい笑顔をしてから
私の鼻をツンツンとして


「 瑠香は子供なんかじゃないよ。
不安に思うことは誰だってあるんだから
その時は一人で考えないで
ちゃんとオレにも伝えて。
オレは瑠香のなんだろうね?
言える? 」


これを子供扱いと言わずして、
何と言うの?と思うけど…。


「 入江くんは
私の彼氏さんです。 」


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