恋衣〜あなたとずっと一緒に居たくて〜

入江くんは真剣な顔になって、
まっすぐ私を見つめて


「 瑠香が不安になっている理由
ちゃんと聞かせてほしいなぁ。 」


「 あのね、
あのキレイな人がね。
入江くんのホントの彼女なのかな？って
思ってしまったの。
そしたら…
そしたら…。 」


私の目が
またウルウルしているのに気がついたのか

入江くんは
ふわっと私を抱きしめてくれながら


「 同じ大学の人だよ。
栄司の彼女
渋谷さんなんだけど
体調悪くてマンションまで送ってあげただけだよ。
栄司に頼まれてね。
だから
瑠香が思うような心配することはないから…
まあ、オレには
瑠香しか考えられないからさ。 」


かなり恥ずかしい言葉をだから
照れてしまっているけど

私は大好きな入江くんの言葉を
めちゃくちゃ信じてしまってる。

大好きな人の言葉って
おそろしいくらいの力があるんだね。