恋衣〜あなたとずっと一緒に居たくて〜
大川くんと菜愛。
すごくお似合いのカップルだよなぁ。


私と入江くんは他の人からみたら、
どんなふうに見えるんだろう。
子供だしなぁ、私。

もっと2人一緒にいても不思議じゃないカップルになりたい。

入江くんとなら、なれるよね?


カラオケボックスを3人で出たところに
さわやかな大川くんが立っていた。

菜愛のいつも可愛い顔が
パァーっとピンクに染まっていて、
ニコニコになっていた。

可愛すぎて
私、菜愛を抱きしめたくなったけど
抱きしめるのは大川くんにまかせるとして。

「 大川くん菜愛を、
あとはお願いします。 」


菜愛の背中を軽く押した。
菜愛は私たちと振り返り微笑んで


「 2人とも今日はありがとうね。
楽しかったよ。
16才最後の日を2人と過ごせて嬉しかった。 」


「 私たちの時も頼んだよ。
まだ先だけどさ。 」


優奈は
ちょっと嫌みっぽく笑ってた。


「 さぁ、私たちは消えましょう。 」


優奈に言われて
私たちは2人に手をふり歩き出した。

あの2人の
あったかい感じが
やっぱり好きだなぁ。
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