恋衣〜あなたとずっと一緒に居たくて〜
「 ボクこれから海を見に行こうと思っていたところなんだぁ、
良かったら一緒に行きませんか?
今日会ったばかりなのに誘うのは軽いですか? 」


すごく照れながらドライブ?に誘ってくれている入江くんが
やっぱり年上みたいだけど、なんだかぎゅっ!としたいほど…かわいくて
男性にかわいいって言ったら失礼だけど、
かわいい!


「 予定ないので、いいですよ。 」


今日会ったばかりなのにOKしちゃう私ってどうなの?
海に行くから車だよ。
うん?
たぶん車だよね?
私、大丈夫だよね?


「 仁科さん、
ちょっとここで待っていて。 」


私は言われた通りに待っていた。

自分で返事しちゃってから大丈夫かな?なんて考えていると
ほんの数分で戻ってきた入江くんの手には、
お持ち帰り用の紙袋があった。


「 近くの駐車場に車あるから、
そこまで歩いてもらうね…ごめんね。 」


「 はい、大丈夫ですよ。 」


私は彼氏でもない人の横に並んで歩くのは
なんかイヤで
一歩…いや二歩くらい後ろを
入江くんの背中を見ながら歩いていた。
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