恋衣〜あなたとずっと一緒に居たくて〜
日曜日、当日、朝7時。

入江くんとの待ち合わせ時間は9時。

私にしては早起きしていた。
入江くんのとなりにいる女の子として、
可愛くしていたいから。

鏡の前でニカニカしていた。


「 瑠香ちゃん、
お友達から電話よ。 」


ママの声に
バタバタと階段をおりた。

入江くん?
って頭をよぎったけど、


「 瑠香、ごめん!
家族と出掛けることになったのぉ。
くやしいぃ。
瑠香の彼氏さんに会いたかったのになぁ…。 」


電話だから顔が見えないけど、
菜愛の悔しがる顔が目に浮かんだ。

でも菜愛からの連絡があって、
内心ホッとしてしまったんだよね。


優奈一人になったから、
ドキドキも半分になったような気がした。

優奈と二人でいる時と
入江くんが入って三人になると
やっぱり違う空気が流れているかもって思うし…

なんかこわくなってきた。
緊張してきた。
手が震えてきた。
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