恋衣〜あなたとずっと一緒に居たくて〜
9時、
入江くんがお迎えにきてくれた。


「 瑠香って雨女なの? 」


駅に向かう車の中で笑っている入江くん。

私は緊張してノドが乾いて仕方ない。


「 雨女でもなんでもいいけど…。
あー、緊張してきた。
どうしよう。 」


そんな私を
入江くんはニコニコしていてくれた。


「 瑠香な自分の友達に会うんでしょ?
緊張するのはオレの方でしょ?
手に汗かいてるくらいだよ。 」


差し出された手を握ってみた。
汗をかいてるのがわかって、
なんだか私は嬉しかった。


「 入江くんでも緊張するんだね。 」


笑って言ったら
鼻をフニフニされて


「 笑っているのも、
今のうちだけだからな。 」


って言われちゃった。


一番大切な優奈と菜愛には
私の大切な人を知ってほしいから。

一生付き合っていける、
二人の親友たちに…ねっ。
< 91 / 181 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop