アナグマさんの動物記【Cat】
「それにしても、まだ本当に小さいんだね。ドライフードは食べられないかな?」
アナグマの言葉に、ディーは、猫のいる方に顔を向けた。
今は伸び上がって、恐る恐る、椅子の上を見ている。探検中なのだ。
「3ヶ月くらいですかね?」
腕に抱いた感覚を思い出して、ディーは言った。
さっきは持てる重さのものしか拾ってこないと言ったが、仔猫は、ディーの細い片腕でも、軽々と持ち上げられるほどの体重だった。
顔立ちでわかるほど詳しくないが、爪も細いし、鳴き声もか細く高い。
きっとまだ幼いのだろうということは、ディーにもわかる。