強カノ!
振り向くと髪をかきあげ、ゲーセンに行こうと遠ざかる男共を(たぶん)睨みつけている鳴海ちゃんの後ろ姿があった。
『…とかいってどこいこっかな…はぁ…まじ面倒く』
気分が悪そうにしているのを見て、俺は思わず声をかけた。
「ねぇ 大丈夫? 顔色悪いけど」
「うわ…!」
よほど驚いたのか、鳴海ちゃんは一歩俺から後ずさった
「ずっといたのか?!」
「うん、まあね」
どっかに行きたいわけじゃないからね。…
「いつからそこに…?」
「鳴海ちゃんこそ、いつまでここに?」