強カノ!
第七条 ◇再会◇
「“鳴海ちゃん”って…名前知ってたのか?…」
「うん」
“湖”は優しく微笑みながらベージュ色のきれいな瞳で私の顔を覗き込む
「そりゃあ…あんだけ他の奴らに名前呼ばれてたしね、すぐに覚えるよ」
…まともに至近距離で顔を見られると初対面(?)といえども、、
「っ近い!」
……イラつくな……。
「え?…ぁごめん」
“湖”は可笑しそうにクスっと笑うと少し離れた。
ていうか背、高いな…180くらいか…?
私は175越えの男は大体ムッサイから特に苦手だ。
…けど、この人はやたら美人なせいか、全くムサさが感じられない。