桜の咲くころ


ねぇ、シン。

あたしは間違っていたのかな。



愛されたいと願い


その見えない物を必死で追い求める。


その温かな温もりで心を満たしてもらおうと、懸命に手を伸ばす。


その温もりを手に入れようとして


あたしは、深く人を傷つけてしまった。


そのバチが当たったのかな――。







< 186 / 206 >

この作品をシェア

pagetop