桜の咲くころ
どうして俺達は離れなきゃいけなかったんだろう。


こんなに辛い思いをするのなら、あのまま会わないままだったら良かったのに。


何で俺達、再会しちゃったんだろうな・・・。


普通の人間みたいに、再会して、愛し合って、喜んだり喧嘩したり。


そんな風になるんだと思ってたのに。


こんな試練与えられて、


ボロボロになる位傷ついて・・・


ミカコなんて、動かない人形みたいになって・・・


それでも、


それでも、俺は――


会えて良かったと言いたい。


ずっと、一緒にいたいから。


俺が、ガキのクセにそう願った相手だから――。


止め処なく落ちる涙・・・。


悔しくて、目を瞑ってキツク唇を噛んだ。
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