☆一番星☆
楽しく話しながら食べていると……




「あっ、はやとだ!」




あ……


蒼太が嬉しそうに声を発したけれど……




「蒼太!外では呼び捨てにしないの!」


「どうして?」


「子供が大人を呼び捨てにしちゃいけないんだよ」




そう言うと、蒼太は何も言わずにうつむいた。


そんな蒼太に隼人さんが声をかけたけれど……




「蒼太、いっぱい食べたか?」


「……」




あたしが怒ったせいで、いじけたまま動かなくなってしまった。




「蒼太?隼人さんが話してるでしょ?」


「どうして?はやとはいいっていったのに」


「じゃあ、今日だけいいから」


「きょうだけ?あしたからともだちじゃなくなるの?」




やっぱり……


呼び捨てにしないと、友達ではいられないって、勘違いしていたんだ。




「呼び捨てにしなくても、友達でいられるんだよ」


「そうなの!?」


「うん」


「よかった!」




満面の笑みを浮かべる蒼太。


ほんとに良かった。




「隼人さん、ごめんね」


「俺はかまわなかったのに」




隼人さんはそう言うけれど……




「そういうわけにはいかないよ」
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