☆一番星☆
「あたし、……蒼太も優華も、隼人さんのことが大好きなの、わかってたのに。“もう一緒にお風呂には入れない”とか“遊べない”とか、……言っちゃって。あんな泣き顔を見たくて言ったんじゃ、なかったのにッ……」


「……」


「でもこのままじゃいけないって、……蒼太にとっても、優華にとっても、隼人さんにとっても。いつか傷付いちゃうからって」


「絢華ちゃん、……俺のことは考えなくていいよ」


「えっ」


「ほんとは蒼太や優華のためには、ゆっくり離れていきたかったんじゃねぇの?傷付くって言ってるけど、それ、俺のためなんだろ?」


「……」




何も言えなかった。


当たっていたから。
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