☆一番星☆
「だから、心配いらない」




舜はそう言いながらにっこり微笑んで、あたしの頭をポンポンとした。


隼人さんなら、確かに心配はいらないけど……




「何で?」


「ん?」


「舜と隼人さんって、知り合いとかじゃないでしょ?」


「まあな」


「じゃあ何で?」


「とりあえず歩こうか」




そう言って、舜はあたしの手を握った。


てか、手を繋いだの初めてじゃん。


いまさらだけど、凄く恥ずかしくなってきた。


あー、でも今はそんなこと考えてる場合じゃないんだった!




「ねぇ、いつ?」


「何が?」


「いつ、隼人さんと?」


「いつだったかな。……もう三週間くらい前かな」


「そうなんだ」




でも何で?


今日なんかあったっけ?


特別な日だっけ?
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